浜田聡参議院議員の指示により、ナース・プラクティショナー制度の導入に関する質問主意書を作成しました。
既に、浜田議員のブログで紹介されています。
本質問に携わった事で、私の立場で触れてみたいと思います。
ナース・プラクティショナー制度は、諸外国で既に導入されている制度です。
※リンク先より一部抜粋
「現行の「医師の指示のもとでの診療の補助」の枠を越えない特定行為研修制度では対応できない現場のニーズがあり、特に医療資源が限られた地域で、住民・利用者の療養生活を支えるために、看護師が現行法では認められていない新たな裁量権を持ち、さらに役割を担っていくことへのニーズが高いことが把握されました。」
「特定行為研修制度」とは2015年10月から開始された制度で、ここで取り上げているナース・プラクティショナー制度とは異なり、医師の指示の下、手順書にしたがって診療の補助を行うことができるものです。
この、特定行為研修については、まだまだこの研修を受講された看護師が少ないという事を深刻な課題として、有識者で議論がなされているようです。
平成30年9月28日開催
(1)特定行為に係る看護師の研修制度の現状と評価について
(2)特定行為に係る看護師の研修制度の推進について
委員名簿 https://www.mhlw.go.jp/content/10803000/000361775.pdf
議事録 https://www.mhlw.go.jp/content/content___000394597.pdf
※議事録P24より一部抜粋
東委員「ちょっと危機感を覚えておりますので、もう一度お願いを申し上げたいのです。特定行為の看護師さんはまだ本当に人数が少ない。今、パッケージ、フォローアップということで、医療機関に偏った特定行為の研修の看護師さんのパッケージ化とか、連絡とか、フォローアップとか、そういう議論ばかりがされていて、私ども介護現場での特定行為を看護師さんにぜひ受けていただきたいと思うのですが、本当に増えない。」
平成30年の議事録ですので、現状は進捗しているのではないかと思いますが、研修を受ける看護師が増えないというのは現場で起きている課題感とのズレが解消されていないのではないかと感じました。現在厚労省では、この課題を受けて、特定行為研修制度の拡充をすすめているようです。
ナース・プラクティショナー制度の導入については、私は本質問を作成する以前は知りませんでした。しかしながら、新型コロナウイルス感染症により、医療体制の見直し・強化が求められている中で、こういった現制度の見直しや新しい制度の創出は非常に重要なものではないかと思いました。医療従事者の皆様が働きやすくなるためにも、現行の制度を見直していくという姿勢は必要であると改めて感じました。