末永ゆかりの日記 (浜田聡参議院議員秘書)

浜田聡参議院議員公設秘書。

高齢者は若者からの支援を要望しているのか

東京都議選が近づいてきた影響で、政策などのチラシのポスティングが我が家にも増えました。

政策などのチラシが入っていると必ず目を通すようにしていますが、先日、とあるチラシに「若者が高齢者を支える」ことを目指すという内容の記載があり、少し気になったので取り上げてみたいと思います。

 

財務省のHPにはこのようなページがあります。

www.mof.go.jp

◆一部抜粋

2025年には、65歳以上の方の人口は3,657万人に。65歳以上の方ひとりを20歳から64歳の方1.8人が支えることになると推計されています。

 

もう一つご紹介します。

社会保障の2040年問題、現役1.5人が高齢者1人を支える困難さ | 公益社団法人 日本経済研究センター:Japan Center for Economic Research

 

少子高齢化」は今や誰しもが聞いたことがあるキーワードになっているのではと思います。

しかし、そもそも「高齢者」とは誰のことを指すのでしょうか。

www.e-healthnet.mhlw.go.jp

WHOの定義では、65歳以上を高齢者と定義づけているようです。

 

また、公益財団法人長寿科学振興財団の「健康長寿ネット」に、「高齢者の定義再検討と新しい高齢者像」というページがありました。

www.tyojyu.or.jp

こちらのほうがまだ現実に即した考え方のようにも思います。

 

そもそも、若者に支えられる事が高齢者にとって幸せなことなのでしょうか。

www.tyojyu.or.jp

もちろん、支えられないと生きていけない人もいらっしゃると思いますし、若者が高齢者を支援するという考えを否定するわけではありません。

しかしながら、現実的に少子高齢化の日本でそれがどこまでできるものなのか併せて考えて行く必要がありますし、何よりも高齢者となった方々は一律に「若者に支えてほしい」と思っている訳ではないように感じています。同じ意味で、「高齢者の支援」の「支援」という表現が個人的には少し違和感があります。私が高齢者と呼ぶ年齢になったとイメージすると、可能な限り、社会の中で若者を含めて様々な方とコミュニティを持ち、充実した人生を自立して送りたいと考えます。私には子供がいますが、将来子供の負担になりたいかと言われると、なりたくないんですよね。他の方もそう思う方いらっしゃるのではないでしょうか。そしてそれが実現できる社会であってほしい。

 

私が共感した記事を共有させて頂きます。

www.adeccogroup.jp

働くことが楽しい、働くことが幸せであるという前提があるようにも思いますが、楽しく働くという世界観は年代などに限らず目指したい世界観だと思います。仕事は大変なこともたくさんありますし、無理矢理全員がやりがいなどをもつことを求めるのも違うとは思いますが、「自立して生活すること」は、心と身体の健康につながるのではないかと思っています。

 

ネット上に面白い論文を見つけました。学生の卒業論文のようです。

若者と高齢者の関係性―高齢者の存在は“負担”なのか―

http://www.f.waseda.jp/k_okabe/semi-theses/1508yuki_muramatsu.pdf

 

高齢者を「支援」すると考えると、若者は高齢者を「負担」と感じるというのは、自然な事のように思います。そういう関係ではなく、お互いがお互いを必要とする理想の関係へ…この考え方はとても好きです。

 

様々な考えがあると思いますが、個人的な意見として書かせて頂きました。