末永ゆかりの日記 (浜田聡参議院議員秘書)

浜田聡参議院議員公設秘書。

諸派党構想の問い合わせ 大型免許の深視力検査について

諸派党構想・政治版についての問い合わせ内容をご紹介します。

「どういう問い合わせをしたらよいかわからない」という方の参考になればと思っています。

 

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大型免許の取得、更新時の深視力検査について

私は大型免許2種免許を所持しており免許の取得時と毎回の更新時に深視力検査をしておりますがこの深視力検査が必要とは思えないと思っています。

深視力検査は3本の棒のうち真ん中の棒が前後に動き平均2㎝以内を3回連続で合格となっていますが、

両目の視力が異なってると見えづらい、加齢による視力の低下などによりこの条件がかなり厳しく多くの大型免許保持者のストレスになってます。

大型免許を更新できなくなると大型免許での仕事が出来なくなり生活も出来なくなるので実際の免許更新では3本の棒が重なる位置で担当官が教えていたり何回もやり直し出来るため実際にこの検査が必要とは思えません。

この深視力検査が見えないからといって実際の運転で支障はほぼありませんし、現在はバックモニター設置など安全性は向上しています。 その上で質問したいと思います。

1、大型免許取得、更新時の深視力検査の意味

2、今後免許取得者が減少する中で深視力検査を廃止又は条件の緩和をする検討はされてるのか。

3、大型自動車のバックモニター設置など安全性向上に伴い条件も変える必要あるのではないか?

以上よろしくお願いします。

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まずは参議院調査室へ、以下の調査依頼をしました。

 

①大型免許取得、更新時の深視力検査を行う必要性を示す根拠資料

②今後免許取得者が減少する中で深視力検査を廃止又は条件の緩和をする検討は行われているか(深視力検査に限らず、見直しの動きがあるかどうか)

  ∟大型自動車のバックモニター設置など技術進化に伴い見直されている事があるか否か

 

≪回答≫

①大型免許取得、更新時の深視力検査を行う必要性を示す根拠資料

現在、道路交通法施行規則第23条により、大型免許、中型免許、第二種免許等を 取得する際には、深視力検査に合格する必要があります。

深視力検査には「三桿法」(さんかんほう)と呼ばれる測定方式を用いることも 、同施行規則において定められています 。

https://docs.google.com/document/d/1EEmbFkKyyEZUFHdg4RwWxlsJqI2djju0/edit?usp=sharing&ouid=111515442302124573906&rtpof=true&sd=true

昭和35年の通達の時点から、この測定方法を活用して深視力検査を行うことと されておりますが、その根拠については、調べた限りでは見つからない状況です。

通達→運転免許試験について(昭和35年通達).pdf - Google ドライブ

また、深視力検査に関する研究についても調べてみたところ、関連する論文とし て、以下のURLの論文があります。

以下の研究では、他の車との距離感を判断する際の深視力の重要性に触れており ます(597ページ)。   https://www.jstage.jst.go.jp/article/ieejsmas/126/11/126_11_596/_pdf/-char/ja

こちらの研究では、遠近感の判断力の検討に深視力検査を用いており、年齢を重 ねるに従い、深視力が低下することが指摘されています(60ページなど)。  https://www.jsdc.or.jp/Portals/0/pdf/library/research/s61_1.pdf

②今後免許取得者が減少する中で深視力検査を廃止又は条件の緩和をする検討は行 われているか(深視力検査に限らず、見直しの動きがあるかどうか)

 ∟大型自動車のバックモニター設置など技術進化に伴い見直されている事があるか 否か

大型免許等の在り方については、令和2年の道路交通法改正により、若年運転者 期間の制度が創設されましたが、適性検査等の見直しは行われておりません。

(参考)若年運転者期間の制度については、以下のURLの「2運転免許の受験資格の 見直し等に関する規定の整備」を参照ください。

https://www.jtsa.or.jp/new/koutsuhou-kaisei.html

また、深視力検査に関する見直しの検討について、有識者会議を開催するなどの 動きはありません。

 

現在この回答を受け、道路交通法所管の警察庁へ要望者の要望と質問を送り、回答待ちの状況です。

回答がきましたら改めて共有させて頂きます。