末永ゆかりの日記 (浜田聡参議院議員秘書)

浜田聡参議院議員公設秘書。

NHKのコンプライアンスは大丈夫なのか(情報公開請求「開示の求め」を出してきて感じたこと)

昨年11月より、注力してきたNHKに対する情報公開請求(開示の求め)ですが、昨日開示の求めに対し「開示」との回答を頂いた1件の書類を受け取りにNHK渋谷放送センター内のハートプラザへと足を運びました。

 

昨年11月から私が行ったNHKに対する情報公開請求は、以下の通りです。

11月10日 16件 開示4件、一部開示2件、不開示7件、判断期間延長2件

11月20日 11件 開示1件、不開示8件、判断期間延長2件

12月10日 11件 未回答

12月23日 10件 未回答

 

年明けはまだ開示の求めを出していませんが、緊急事態宣言発出中ということもありますので、まとめて郵送で送ろうと思っています。

 

開示の求めを定期的に出したことで、NHKの窓口での一連の対応で感じたことがあります。NHKと定期的に接点を持つことで、NHKの企業体質や組織文化が少しだけ垣間見えたような気がしています。

今回はそのことについて取り上げたいと思います。

 

まず、そもそもNHKの情報公開規定についてです。

NHKへの情報公開請求(公共放送として国民への理解と支持を得ることはNHKの放送事業運営の根幹である) - 末永ゆかりの日記

↑こちらのブログでも触れましたが、NHKは公共放送を担う団体として、透明性の確保、国民の事業に対する理解を得ることは責務であると言えます。

そのため、積極的な情報提供と、国民から求められた情報を積極的に公開する姿勢が求められます。

このルールに沿って情報公開請求(開示の求め)を出しています。これは、誰でも出すことができます。

NHKには内部留保や職員の犯罪行為、委託法人の暴力的行為や特殊詐欺事件などの犯罪が大きく問題となっており、この問題に対しどう向き合ってきたのかを問うためには情報公開規定はとても良い制度だと思っています。

NHKはその性質から、コンプライアンスについても高い視座を持ちそれにあたることが求められます。私は主にコンプライアンスや「当たり前を当たり前に」行われているかという点で情報公開請求を行っています。

皆さんも行うことができますので、興味のある方は是非出してみて下さい。

 

話を戻します。

NHKの情報公開窓口ですが、まず「開示の求め」を出すには様式に沿って必要事項を記載する必要があるとのことでした。

https://www.nhk.or.jp/koukai/info/pdf/01kaiji.pdf

なんと、pdfでしか公開していません。理由を尋ねても回答無し。ちなみに任意様式のようで、立花党首が開示の求めを出す際は、Wordで作成し持ち込まれていたため私も同様にWordで持ち込みましたが、何故かWordに記載済みの名前、住所、連絡先をNHK作成の様式にも別途記載しないといけないとのこと。このことについて理由を尋ねても回答がありませんでした。この件特に規程等の定めがないにも関わらず、一定のルール上の対応を求められ、また立花党首と私の対応が異なる点を見ても、人によって対応内容が異なるという実態が明らかになりました。

また、今時「手書き」で申請受付とは驚きました。事務処理の効率化などのために一定のルールが必要であることは理解できますが、手書きを徹底させている理由がわかりません。

そもそも、「開示の求め」は窓口か郵送での対応になるとのこと。これも時代遅れ感を感じます。Web受付が可能になれば事務手続きも簡素化され、申請する国民も手間が大幅に省けるところを、未だに窓口と郵送に固執しているのは、どういった理由があるのでしょうか。

 

NHKの開示の求めには手数料の支払いが必要です。(1件300円)

上記の通り、Webの申請とすれば手数料も安くなるのでは・・・と感じながらも、原稿のルールに従い手数料を支払いました。

11月10日に開示の求めを申請した際、16件の開示の求めに対し4800円を支払いましたが、領収書の発行を求めたところ「本日は仮受付のため、領収書は発行できない。後日正式に受け付けた後に、郵送で領収書を送ります」との回答で、その場で領収書を発行することを拒否されました。何度か確認しましたが、どうしても領収書は出せないとのこと。

後日弁護士資格をお持ちである、浜田聡議員の政策担当秘書にもお聞きしましたが、領収書には「同時履行の原則」というものがあり、支払時に発行を拒否するというのは、法律違反である可能性が極めて高いです。

biz.moneyforward.com

本件については、11月20日の「開示の求め」で「同時履行の原則」を覆す根拠資料を求めています。(不開示回答のため再検討の求め提出済み)

 

NHKから「開示の求め」への回答が郵送で送られてきたら、

「開示」結果に対しては書類の受取りに(郵送も出来ます)

「不開示」結果に対しては、必要に応じ「再検討の求め」を出すことができます。

(再検討の求めには、手数料はかかりません)

まず、書類の受取ですが、窓口担当者の説明によると、NHKから郵送で届く「文書開示のご連絡」を窓口へ持参しなければならないとのこと。

持参して窓口へ伺いましたが、担当者へ「文書開示のご連絡」の提示を求められず、本人確認書類の提示なども求められないまま、開示文書の受け渡しがありました。

何度か訪問しているので、顔で誰かがわかるとは思いますが、「本人確認せず」「持参が必要と言われた文書の提示も求めないまま」開示文書を渡すというのは、とてもずさんな対応に感じました。

 

また私が窓口に伺うと、いつも男性が3,4人立ってお出迎えして下さいます。

主に対応されるのは2人で、その2人は挨拶もして下さったのですが、後ろに佇んでいる方は挨拶もなく、話すことも殆ど無く、書類のコピーを取ったりたまに謎のメモ取りをしています。私がNHKから自国民を守る党所属だから特別な対応をされている可能性もありますが、女性1人に対し男性3、4人、しかも言葉すら交わさず後ろでずっと佇まれるのは、少し異様では無いかと感じます。しかも、コピーを取るといっても自らコピー機に向かうのでは無く、受付の女性にコピーする用紙を渡すだけで、殆ど何もしていません。NHKは人が余っているのでしょうか。

 

対応して下さる方は決して悪い方ではありません。丁寧に対応して下さるし、柔軟に対応して下さっているとは思っており感謝もしていますが、NHKという大きな組織の対応と考えると、謎や疑問が大きく残ります。

この3ヶ月弱で私が個人的に感じた、NHKという組織に対する疑問を以下に記載します。

・NHKは情報公開規程の存在意義に沿った運用をしているのか

・NHKは自ら定めたルールが何故、何のためのルールなのか職員に理解させていないのか

・NHKはおかしいと感じるルールの見直しを行える文化がないのか

・NHKは職員一人ひとりにやりがいをもてる職務を与えていないのか

・NHKは積極的な情報公開に努めていないのか

・NHKはコンプライアンスの規程や運用はどうなっているのか

 

開示の求めを出すという行為一つだけでも、これだけの疑問が出ました。特に、NHKは公共放送として膨大な個人情報や機密情報を保有しています。

2019年秋に、NHK委託法人社長がNHKの契約者情報を悪用し特殊詐欺事件に発展するという痛ましい事件が起きたばかりですし、個人情報を含めた情報管理の運用がどうなっているのかがとても気になります。

www.nikkei.com

今後も積極的に情報公開請求を行い、注視していきたいと思います。