ジャニー喜多川氏による性加害問題が話題になっています。
上記浜田聡議員のブログにある通り、再発防止特別チームによる調査報告書が公表されています。
この調査結果について、浜田聡事務所よりNHKへ質問をお送りしました。
【質問】
ジャニー喜多川氏の性加害問題に関する外部専門家による再発防止特別チームに関する
調査結果について
①調査報告書には、第4 本事案の背景として、「4マスメディアの沈黙」が記載されて
います。当該指摘について、公共放送としてのNHKの見解を教えてください。
≪記載内容一部抜粋≫
このように、ジャニーズ事務所は、ジャニー氏の性加害についてマスメディアからの批判を受けることがないことから、当該性加害の実態を調査することをはじめとして自浄能力を発揮することもなく、その隠蔽体質を強化していったと断ぜざるを得ない。その結果、ジャニー氏による性加害も継続されることになり、その被害が拡大し、さらに多くの被害者を出すこととなったと考えられる。
②当該問題について、NHKが公共放送メディアとして①以外の視点で反省すべき点や
見直し等が必要だとお考えの点があれば教えてください。
③調査報告書(公表版)P65 にはメディアとのエンゲージメント(対話) として「ジャ
ニーズ事務所は、上記「第 4 4 マスメディアの沈黙」で指摘したようなこれまでのメデ
ィアとの関係を、人権デュー・ディリジェンスを通じて相互監視する関係へと再構築するため、すみやかにメディアとのエンゲージメント(対話)を開始すべきである。」等の指摘がされていますが、この再発防止策についてのNHKの見解を教えてください。
また、具体的に検討している再発防止策があれば詳細を教えてください。
この質問に対する回答が本日NHK経営企画局よりありました。
【回答】
①この問題をめぐっては、これまでも週刊誌等でたびたび報じられ、性加害の事実を認定した東京高等裁判所の判決が2004年に確定するなどしましたが、NHKは、当時、この問題について認識が薄く、その後も、取材を深めてニュースや番組で取り上げることはありませんでした。多くの未成年者が被害にあう中で、メディアとしての役割を十分に果たしていなかったと自省しています。より深く真実に迫ろうとする姿勢を改めて徹底し、取材や番組制作に取り組んでまいります。
②ジャニーズ事務所に所属するタレントの起用についても見直すべきだとのご指摘を受けています。NHKでは、出演者の起用については、番組の内容や演出に合わせて、ふさわしい人を選定してきましたが、今後は、所属事務所の人権を尊重する姿勢なども考慮して、出演者の起用を検討したいと考えております。
③ジャニーズ事務所に対しては、今後の被害者救済や再発防止の取り組みについてNHKとして改めて詳しく説明を求め、その後も実施状況を注意深く確認してまいります。
東京高等裁判所の判決が出た事も承知しながら、問題について認識が薄く、その後取材することが無かったというのはあまりにも苦しい回答のように感じます。NHKに公共放送としての自覚があるのか甚だ疑問です。今後のNHKの対応に要注目していきます。
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